1さんのぼやき

もうネタねぇんだよ!
っつーわけで俺様の考えた純愛感動ストーリーでも妄想して
今日の日記とする!


何の変哲もない平日のある日
原付の免許を取ろうと1さんが試験場へ行きました。
彼は前日に2時間程勉強してその後朝の3時まで飲み続け
朝7時に起き試験場へ向かいました。




アルコールの残ったままの身体で筆記試験を受け
何と受かってしまったのです・・・。
自分でもびっくりしていた1さんはそのまま技能講習を受けに行きました。
原付の乗り方を教わって実際に乗り込む事に
緊張しつつ待ってると前の女性がスタンドを立てようと足で押していました。
しかし彼女の足はキックに足をかけ押していたためスタンドが立ちません。
そこで1さんは手でキックを指し
「ここはキックだからスタンドじゃないよ、ここに足をかけて引き上げるんだ」
「ありがとうございますと」軽く頭を下げ笑顔のまま原付を降りて行きました。








1さんも原付を乗り講義は終わりました。
そこで校舎に戻る為整列を始めました。
先に並んでいた1さんは偶然に隣にさっきの女性がいた事に気が付きます。
そこで1さんは「今日の講義だけで公道出るの怖くないですか?」と話を振ります。
女性「これだけじゃあやっぱり不安ですよね」と相変わらずの笑顔を振りまきます。
女性「今日は一人で来たんですか?」と言われ
1さん「この年になると周りは車持ちだからね〜」
女性「ええ!?いくつなんですか?」
1さん「今年で21だよ」
女性「ええ!全然21に見えませんよ〜」
1さん「まだ若いと思われるうちに受けておこうと思って来たんですよw」
女性「同い年かと思ってました〜w」
1さん「おいくつなんですか?」
女性「4つ下ですw」
1さん「そこまで若く見えるんだ俺w」
などと笑いながら最後の講義を受けに行く二人。






おじいちゃんの話はそっちのけで色々と話し込む事20分
無事に話も終わり免許の発行をしてもらいに窓口へ
免許の写真を見せ合って二人で「変な顔w」とか笑う二人。
もうそこで別れると思っていた1さんでしたが
ジュースを買いに行くと後ろにはさっきの女性の姿が・・・。
互いに一緒に帰ろうとも言わず並んで歩く二人。
1さんはその女性に道路側を歩かせるわけには行かないので
進路上1さんが道路に面する歩きになるようルートを検索し
並んで歩く二人・・・。





しかし歩きにくい・・と言うか腕が軽くぶつかる・・・。
俺が外側に膨らみ過ぎているのかと下に目をやる・・幅には余裕がある。
どうやら距離を詰めているのは向こうらしい・・・。
離れろと注意するのもおかしな話なのでそのまま歩く
俺が持ち歩いていた携帯人工呼吸用キューマスクを見つけた女性
女性「こういうお仕事してるんですか?」と質問を振ってきた。
1さん「これは普通救命の資格を取った時にもらった奴で仕事とは関係ないよw」
女性「じゃあ大工さんとかやってる人なんですか?」
1さん「こんなガタイで大工はできないんじゃないかな?w」
と本気か冗談かわからない話で笑う。
やがて駅に近づく。







女性「今日はこれからどうするんですか?」
1さんの脳裏で色んな事が試行錯誤する。
これはかなりの確立でこの女は落ちる・・・。
しかし1さんには彼女がいたのだ・・・。
その女性は1さんに彼女がいる事は技能講習で話をしてある。
それを知りつつ女性は一緒に帰ろうとし、
歩く距離、目を見るからに手を繋ぐ事も誘い方次第でどうにでもなる。
その女性の携帯には女友達のプリクラはあっても
男のプリクラは発見できなかった・・。
と、言うことは高確率でその女性はフリーと推測できる。
その女性の学校は女子高、男との接点は薄いと考えられ
女性は男を知らないとも推測も出来る。
家は1さんの家から遠いと言える程の距離ではなく時間はどうにか作れる。







恐らく男を知らないその女性を言葉で言いくるめるのも可能と判断。
1さんの彼女にも騙し通せると踏んだ。
後は携帯番号を聞いて連絡を取り接点さえ持てば
4つ下の愛人が出来る可能性も十二分にあると想定。
だがその時1さんの頭をよぎったある光景
男に騙され続け1さんがやっと現実に引き戻した時涙した彼女の顔が・・・。








もう1さんに迷いは無かった。
「これからここで彼女と会うんだ」と1さんは答えた。
駅まで歩きその女性は切符を買う
見送りでも俺は最後までその女性を名前では呼ばなかった
あくまで自分に冷徹に、親近感を与えない為の配慮である。
最後に別れ際に1さんはその女性に言いました。
「合格おめでとう」
女性「おめでとうございました」
軽く笑いつつ見送って最後まで携帯番号は聞かなかった。
これでもう会う事もないだろう。










ちなみに彼女はちょっと世間知らずっぽいので色々話す1さん
キャッチの危険性、キャッチのいるポイント、回避の仕方。
口の上手さに騙されるな・・・と。
ファッション雑誌と名乗って事務所についてけば
同意書みたいな物にサインをさせられる。
でも実はこれは説明と違い、キャバや風俗店への同意書。
身元が押さえられりゃ実家まで押しかける。
そういう事が世の中にはゴロゴロしてる。
少なからず関わった以上俺は知らねっつーわけにも行かないんで
多少の事は話し、気をつけるようにと話しました。









外で自分の判断が正しかったかタバコを吸いつつ色んな事が頭を巡る・・・。
その20分後笑顔で改札をくぐる彼女が現れた。
1さんはその笑顔を見て思った。
馬鹿な事を考えたもんだと・・・。
せっかく手に入れた幸せを自ら壊しそうになっていた事。
二兎追うものは一兎も得ず
くだらない事を考えたもんだと頭の中で笑う1さん。
日も暮れた街中に消えて行く二人。









均等に愛するなんて事は俺には出来ない、だから一人の女性を精一杯幸せにする。
そんな事が頭をよぎり彼女を抱き寄せる。
いつまでも彼女の笑顔が耐えません様に・・・。